近年の韓流ドラマや韓流映画は、その多くが日本でも公開されており、人気の高いコンテンツとして多くの方により楽しまれております。なかでも、宮廷時代のTVドラマでは、多種多彩な韓服（伝統服）が華やかに登場します。韓服（伝統服）は現在、日本でも成人式や還暦、発表会などの特別な日に着られることが多いようです。

一般的に女性用の韓服であるチマチョゴリは、上着に当たるチョゴリとスカートに当たるチマの2つのパーツで構成されます。その中でも、「トンジョン」「オッコルム」「模様」といった部分は特徴的です。

トンジョン（掛け襟）

トンジョンは、上衣であるチョゴリの首まわりにある白い襟のことです。日本の和装にあるように、汚れやいたみを防ぐための役割を持っています。一般的には、白色が使用されていることが多いため、シャープな首のラインと鮮やかなチョゴリの調整役として大切なポイントです。

オッコルム（結び紐）

オッコルムは、チョゴリの襟を結び合わせるために付いている結び紐になります。結び目をつくる際に、片方の結び目は外して下に垂らすのが特徴的です。オッコルム自体に刺繍などの装飾が施されていることもあり、装飾としての一面もあります。時代やトレンドと共に、その幅や長さは、少しずつ変化しました。

模様

シンプルな色合いにアクセントとなるのが、植物や動物などを題材にした模様です。韓国では模様は、チマチョゴリに合わせる靴やアクセサリー、帽子等の他、器や絵、家具、布団、屏風等のあらゆる物に使われました。模様は、大小・複雑かどうかには関係なく、一つ一つに込められた意味があり、作り手の願いや思いを象徴した物として使われました。衣服には、幸福・長寿等の願いを込めて、配置されました。模様は大きく、植物紋・動物紋・幾何紋・自然紋・吉祥紋に分類されます。

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